うちにsage femmeが来る

朝、ゆっくり起きて、ごはんを食べ、夫はアルバイトへ。私はなんとなく横になってうとうとしていると、10時半頃、ビーっと呼び鈴が。「ボンジュール、マダムカルセル!」ひえー、すっかり忘れてた!今日の午前中、Mme Stazackの手配してくれたsage femmeの人が来ることになってたんだっけ!手帳を見なくなるとすぐこれだ。焦ってばたばたと机の上を片付け、上着を羽織る。ドアを開けると、派手な顔立ちの親切そうな30代女性と、おそらく学生さんの若い女の子が二人で上がってきた。何だか、ふつーの、感じのいいフランス人だぞ。
二人はリビングのテーブルの両脇に座り、私が真ん中で挟まれる格好。何だか私、すごい寝起きの格好だし顔だし、二人とも、わりと美人でまったく普段着でお医者さんぽくないし、お化粧ばっちりだし、非常に恥ずかしい。しかも体のことを聞かれるのだし、私のフランス語は下手くそだしで、ますます情けない気分。「今ジャンヌ・ド・フランドルであなたのカルテを見てきたの」とマダムカルセル。私の子宮口が開き始めてて要安静のこともわかっている様子。前日、マダムクレマデスのところで見せてもらったような子宮の中の赤ちゃんの絵を出して、今のあなたの状態は、と二人がかりで私に説明し始める。私にとっては昨日のおさらいで、復習してるみたいで面白い。と、クール・プレナタルには通ってる?ええ。ジャンヌ・ド・フランドル?いいえ、この近くの・・マダムクレマデス?そうです。ああ、それなら。といった風。こういうことが書いてある冊子は持ってる?今度来るとき持って来てあげるわね。病院の診察とクール・プレナタルと、看護婦さんの往診がみんな混ざったみたいな感じだ。一通り説明が終わると、ベッドに横になって、学生さんが血圧を測ったり、子宮の大きさを測ったり、心音を聞いたりしてくれた。若いうちからこうやって慣れていくんだなあと、毎回ながら研修医さんの積極性には感心する。(もちろんこっちとしてはベテランのsage femmeにやってもらう方がなんとなく安心だけど)さすがにうちでは2本指の内診はなかった。ジャンヌ・ド・フランドルでの検診がない週は来るわね。じゃあ、次は来週の金曜日に。何か質問はある?と聞くので、こちらはおずおずと、あの・・お支払いは・・私の保険会社は民間なので・・と切り出すと、私たちはアドミニストラティフから派遣されている医師だから、支払いはいらないのよ!とのこと。何から何まで、至れり尽せりの制度ができてるもんだと感心した。