初体験、CTスキャン

朝からJeanne de Flandre。今日はRadio du vassin、つまり骨盤のレントゲンを取って、赤ちゃんの頭が無事に逆子でも経膣分娩で通るか確かめるという検査。逆子で、しかも骨盤が小さいとなるともう完全に帝王切開なのだが、私の場合は、もしかしたら日本人で背も小さくて、赤ちゃんも(そりゃフランスで産む人の大半に比べれば)小さめ、しかも早産のリスクがあってなんだか心配そうな様子をしている、ということで、ちょっと早めに撮っておくことになったんじゃないかと思っている。前回の検診のときに、Mme Perinにどうなったら帝王切開か、緊急入院になるとしたらどういう場合か、そのときはやっぱり帝王切開になるのか、とかずいぶん色々聞いたせいだろう。マダムも随分親身になって今回のレントゲンと、来週の逆子直し(外回転術?)の予約を取り付けてくれた。
久しぶりに外に出たらすっかり春の陽気。湿っぽい風には花の匂いや草の匂いがまじって、ジャンヌ・ド・フランドルまでの道のりも芝生が目に鮮やかで、うららかだった。陽射しはもうまぶしいくらい。どうやら、今日から急にまた暑い日が続くらしい。今日23度、明日は26度?などと駅で配る新聞には書いてあったようだ。
Mme perinに会った後、今日のレントゲンを撮る、隣の建物のL'hopital R. Salengroに向かう。ここCHRU de Lille(Centre Hospitalier Regional Universitaire de Lille)はリールの大学病院密集地域で、メトロの終点とその手前の駅から、歩いて10分、バスで5分ほどの一帯に、15の大きな建物(うち6つが大病院)が集まっている一大病院区画なのだ。ジャンヌ・ド・フランドル以外の病院に入ったのは初めてだけど、随分雰囲気が違うので驚いた。外科の患者さんが大勢いるし、白衣着た疲れたおじさんが搬出口でタバコふかしたり、こういうのは産婦人科では見ない光景。まあ、搬出口から入れてもらって、地下の古い汚いところを通ったせいもあるけれど。
レントゲンは案の上待たされた。いざ部屋に呼ばれてびっくり。テレビのドキュメンタリーや映画でしか見たことのない「スキャナー」が広い部屋の真ん中にどんと置かれ、ガラス越しに見える隣の部屋にはいかにも技師な女性が数名と、パソコンが数台置かれてこちらの様子を伺いつつ、機械を扱っている。日本でいうと、CT撮影がこれにあたるらしい。やーびっくりした。台の上に服を着たまま横たわるとベッドが静かにウィーンと上がり、撮影部分の丸い所の中を通される。このとき骨盤のところがX線で輪切りにされている訳だ。腕は胸のところで組んでおく。なんとなく恐かったので目はつぶったままだったが、何の感覚もなく、あっという間に終わって、非常に楽な検査だった。またしばらく待合室で待っていると、大きなレントゲン写真を持った若い技師の女性が私の名前を呼んで、「骨盤の大きさ的には今のところ大丈夫と思うけど、赤ちゃんの頭の大きさによりますから」みたいなことを告げた。
再びMme Perinに写真とデータを持って行くと、「これでいつ緊急で来てもどうすればいいかわかるわ、あとは来週の処置でどうなるかね」みたいなこと(?)を言っていた。レントゲン写真はこの後2人目3人目の時にも使えるから大事に取っておきなさい、とのこと。何だか、今回、検査にしても何にしても、100%保険で返ってくるのをいいことに、随分色々してもらって面白い経験をしてるよなあ、と少し思わないでもない。まあ、これも付き添ってくれるだんなさんあってのもの。いつも覚束ない私に付き合ってもらって、感謝していますm(_ _)m

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